権代敦彦の最新作《終わりへ向かって 落ちる時間》の世界初演が、11月4日、フランクフルトのアルテ・オーパーで行われます。演奏は、アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮フランクフルト放送交響楽団。

オーケストラのための《終わりへ向かって 落ちる時間》(Falling Time to the End)は、フランクフルト放送交響楽団の委嘱による作品。
この作品では、今年3月に初演が行われた権代の《Time No Longer ―もはや時がない―》でも見られた「下降する半音階」による構成がさらに顕著に現れており、全パートのほぼ全てのフレーズが、下降する半音階と反復によって作られています。

公演は11月4日と5日の2回。5日の公演(現地時刻:20時開演)の模様は、ARTE Concertのウェブサイトでライブ・ストリーミングが行われる予定です。

「一音づつ、一段づつ、上から下へと重力に任せて落ち続ける音。その音の執拗な反復は、半音階の長い下降スケールへと成長する。
やがてオーケストラの全ての音域に渡る半音階の際限なき落下と、そこに、6−5−4−3−2−1と刻まれる切迫する時間、圧縮するリズムとが、
抗う事の出来ない運命のように、戻ることの出来ない時間のように我々に覆い被さり、一方通行のどん詰まりへと、引き連れて行く。」 権代敦彦

http://www.schottjapan.com/news/2015/151005_114213.html