富山県南砺市内の国道156号で2014年6月、
スポーツカー「トヨタ2000GT」が倒木の直撃を受けて大破し、けがをしたのは県が管理を怠ったためとして、所有者の男性と運転していた男性(いずれも奈良県在住)が県を相手取り、車代や治療費など総額約3900万円の損害賠償を求める訴えを奈良地裁に起こした。
同車は全国に約100台しかないクラシックカーという。

 今月7日付の訴状などによると、同年6月8日朝、南砺市菅沼の国道を走行中、山の斜面から倒れてきたブナの大木が直撃。
車は大破し、運転していた男性が胸などに軽傷を負った。
車は所有者が事故の約3カ月前に3500万円で購入したものだったとしている。

 この国道は県が管理していた。原告側は「事故後、現場周辺で根元に空洞がある木が複数見つかった。
木の調査を実施していれば、事故は回避できた」と主張している。

 県道路課は「訴状が届いていないので、コメントできない」としている。【古川宗】

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