これに加えて女性は、朝鮮韓国人やソ連兵等による度重なる強姦を受けた末、
心ならずも妊娠したり、性病に罹ったりしたにもかかわらず、何ら医療的治療が施されずにいました。

そして強姦により妊娠・性病罹患した女性の中には、これを苦にして自殺する者が少なからず出たのです。

日赤看護婦だった村石さんは、46年、同保養所で約三カ月勤務。
「堕胎は違法と知っていたが、心ならず妊娠した女性は故郷にも帰れなかった。
ただ救いたい、という一心だった」
と当時の様子を証言しています。

処置後、「悔しい」という言葉を残して亡くなった17歳の師範学校女生徒の事等を思いだすにつけ、
「歴史の 一ページとして証言しなければならない」
と思ったといいます。