産廃新聞
「原発の安全性、確実に高まる」 北大・奈良林名誉教授、福岡で講演
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180304-00000055-san-l40
 北海道大の奈良林直名誉教授(原子炉工学)が4日、福岡市内で「原子力発電の最前線に立って」と題して講演した。
九州原子力会議が主催した。

 奈良林氏は、日本などでは太陽光や風力発電を推進しようにも出力は不安定であり、不足分を補い、エネルギーを安定供給するために石炭火力発電の比率が増えた、と説明した。

 続けて、「小泉純一郎元首相の『再生可能エネルギーを使えば、二酸化炭素を減らせる』との主張には無理がある。嘘をついている」と指摘した。

 また、東日本大震災(平成23年)での東京電力福島第一原発事故については「放射性物質を外に漏らさないフィルター付きのベントがあれば、防げたと思うと悔しい」と語った。

 その上で「今後5年以内に、日本の原発には、電源がなくなっても手動で動かせるそうしたベントが設置される。原発の安全性は確実に高まるだろう」と強調した。