>>390の続き
服を着て表へ出る二人
辺りはもう暗くなっていた
あかり「今日はとっても楽しかったね、京子ちゃん♪」
京子「・・・うん」
笑顔のあかりとは対照的に暗い表情の京子
あかり「ああ、それと今日の事は絶対みんなには言わないでね」
次の瞬間、あかりの表情と口調が一変する
あかり「もし、言ったら許さないからね・・・」
京子「ひぃっ!い、言わない・・・絶対に言わないよぉ・・・」
あかりは笑顔に戻る
あかり「良い子だねぇ、京子ちゃん。それじゃあ、また学校でね!バイバ〜イ♪」
京子「・・・・・・!」
笑顔で手を振るあかりを見ずに京子は走り出した

京子「ハァハァ!ハァハァ!」
後ろを振り返らずに京子は走り続けた
そして、あかりの家からある程度離れた所で立ち止まった
京子「ハァハァ・・・ハァ・・・ハァ!ここまで来れば・・・もう・・・」
息を切らしながら恐る恐る後ろを振り向く京子
あかり「京子ちゃん♪」
京子「!?うわああぁぁぁぁっ!!」
京子が振り向くと後ろにあかりがいた
恐怖のあまり京子は尻餅をつく
あかりはゆっくり近づいて来る
京子「いやっ!!あかり来ないでっ!いやだぁーっ!!」
「だ、大丈夫ですか?」
京子「!?」
正気に戻る京子
あかりだと思っていた相手は、全く知らない女性だった
京子「え?あっ、その・・・すみません・・・私に何か・・・?」
女性「え〜と、財布落としましたよ・・・」
京子が走っている最中に財布がポケットから落ちてしまい、偶然それを見た女性が拾って届けに来たのだ
女性「だ、大丈夫?何かひどく怯えてたけど・・・」
京子「い、いえ大丈夫です。あ、ありがとうございました!失礼しましたっ!」
そう言うと京子は逃げる様にその場から走り去った
女性「・・・何なのあの子?」