時代は流れミラクるんはすっかり懐かしアニメになっていた
新作は出なくなりイベントもグッズももはや皆無
当時のファンも去り若いアニメファンに聞いても「名前は聞いたことあるけど見たことはない」というのが普通

コムケでは昔からの惰性で専用ジャンルには分けられていたが、少数の老害のようなファンが室の低い同人誌を出すだけだ
しかもふたなり・グロリョナ・スカトロ等の特殊性癖がほとんどになっていた

そこに一人だけ異質なサークルがあった…西京極ラム子のサークルである
女子中学生の歳納京子は未だにミラクるんの健全同人誌を描いていた
しかし机の右側はふたなりのミラクるんがライバるんを殴りながら強姦する本
左側は雷香ちゃんが胡桃ちゃんにウンコを食わせる本を頒布していた
到底学校の友人らを呼べる環境ではない
歳納京子は一人だけでサークル参加するのか普通になっていた

絵の質は高いが若いアニメファンからは見向きもされず
エロ同人だけが目当てのファンは少しだけ読んですぐに興味を無くす
全盛期の1/50にも満たない印刷数とそれでも売れ残る本

リョナ同人誌やスカトロ同人誌を描いているおっさんから打ち上げに誘われる事は最初は多かったが
毎回断っていたため周りのサークルもみんな敵のようなものだった
京子はできることならば打ち上げに参加したかったが、お母さんが心配するため早く帰らなければいけなかったのである

西京極ラム子不在のミラクるん同人作家のおっさんたちの打ち上げでラム子の事が話題になる
女性の少ないジャンルで姫気取りのいけ好かない純情ぶったメスブタ…歳納京子は彼らにはそういう女にしか見えなかった
年齢に不相応なクオリティの同人誌は、どうせ彼氏にでも描いてもらってるのだろうと結論付けられた
歳納京子は自分らを笑い者にするためにコムケに参加しているということで彼らの意見はまとまった

次のコムケの終了後に西京極ラム子の帰り道の後をつけて途中で拉致し思い知らせるという計画が最終的にたてられた
はっきり言って名目はどうでも良かったがみんな西京極ラム子を酷いやり方で凌辱したかったのである
長年の変態同人誌制作で積み重ねられた性癖が歳納京子で発散させられようとしていた…
しかしこれもある意味ではミラクるんが育てたものなのだ