ビットコイン取引所を巡る苦情急増、換金ニーズへの対応に不満の声

・米消費者金融保護局にはコインベースを巡る数百件の苦情届く
・約束のタイミングで資金にアクセスできないと多くの顧客が指摘


仮想通貨の急激な値上がりに投資家は魅了されているものの、仮想通貨を扱うオンライン取引所で最も人気の高いコインベースを巡る顧客の苦情が今年、急増している。
ブルームバーグが調査したデータによれば、米消費者金融保護局(CFPB)に届いたコインベースに関する苦情は少なくとも293件。
2016年全体の約6件を大きく上回るとともに、CFPBが今年受理した仮想通貨を巡る苦情件数としてはコインベースが最多となっている。
ビットコインなど仮想通貨の価格が高値を更新する中、コインベースは取引量が急増して取引処理に以前より長く時間がかかる状況への対応に苦慮している。

苦情の理由を見ると、約束のタイミングで自己資金にアクセスでなかったことが3分の1余りを占めた。
また、取引やサービスに関する他の問題についての不満も多かった。不正疑惑を指摘した苦情は15%未満だった。
CFPBが5月に受け取った苦情は「3−5営業日以内に私の当座預金口座に送金されるはずだったのだが。私は資金が要る」と記していた。

コインベースの広報担当、メーガン・ハーンブロス氏はCFPBへの苦情に関してコメントを控えた。