「こうやって見とったら、地球が宇宙の中心にあるように見えるやろ」(徹雄「はい」)
「地球が、太陽の周りを回っとるひとつの星やっちゅうことを昔の人は信じなかったそうや」(徹雄「そやけど、ようそんなこと発見できましたね」
「誰も信じなかったそうや。すごいのは発見したことよりも、それを信じきったことや。誰が批判しようが笑おうが、自説を曲げなかったことや。人は群れたがるし、迎合し妥協する。自分に信念というものがないからや」