>>178のインタビューより

BI:謹慎処分を発表した際のプレスリリースの宮迫さんのコメントに、批判が集中しました。スポンサーに謝罪する前に、振り込め詐欺の被害者に謝罪すべきだろうと。事務所としてチェックはできなかったのでしょうか。

大ア:個人がそれぞれ自由に発信するのが、芸人のそのものです。そこを制約するのは、吉本らしくない。コントロールするのは、逆に問題があるのではと思っています。
もちろん前提となる理解が間違っている芸人のコメントについて、どこまで修正していくかという問題はあるけれど、ぼくは基本的には個人の責任で、堂々と発言すればいいと思っています。
そのぐらいの信頼関係はマネージャーや会社と芸人の間にはあると思っています。
ものをつくる人たちが、より自由な環境で、いろんなモノをつくったり、アイデアやネタをつくったりしてほしい。ぼくは自由と信頼を吉本のモノサシにしたい。

BI:芸人と契約書は交わしていないのですか。

大ア:芸人、アーティスト、タレントとの契約は専属実演家契約。それを吉本の場合は口頭でやっている。民法上も、口頭で成立します。
タレントが出版社から本を出す、映画に出るというときは、これは別途、吉本興業と出版社や映画会社が契約書を交わしています。
芸人が「契約書ないねん」と言っているのは、書面で交わしていないということだと思う。
その子が理解不足なのか、笑いをとろうとして言ったのかはわからない。ただ、いまの形がぼくは吉本らしいし、いいと思ってます。