比丘たちよ、いかなるをか正精進というのであろうか。
比丘たちよ、ここに一人の比丘があり、いまだ生ぜざる悪しきことは生ぜざらんと志を起して、
ただひたすらに、つとめ励み、心を振い起して努力をする。
あるいは、すでに生じた悪しきことを断とうとして志を起し、ただひたすらに、忘れず、ますます修習して、
全きにいたらしめたいと志をたてて、ただひたすらに、つとめ励み、心を振い起して努力をする。
比丘たちよ、その時、これを名づけて正精進というのである。
比丘たちよ、いかなるをか正念というのであろうか。
比丘たちよ、ここに一人の比丘があって、わが身において身というものをこまかく観察する。
熱心に、よく気をつけ、心をこめて観察し、それによってこの世間の貪りと憂いとを調伏して住する。
また、わが感覚において感覚というものをこまかく観察する。
熱心に、よく気をつけ、心をこめて観察し、それによってこの世間の貪りと憂いとを調伏して住する。
あるいは、わが心において心というものをこまかく観察する。
熱心に、よく気をつけ、心をこめて観察し、それによってこの世間の貪りと憂いとを調伏して住する。
あるいはまた、この存在において存在いうものをこまかく観察する。
比丘たちよ、その時、これを名づけて正念というのである。
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Rock54ed.