次回につながる教訓を学んだ(チクリン)
『鉄拳7』でCOOAS(クーアズ)のスポンサードを受けてプロゲーマーとして活躍中のチクリンは、初のEVOで17位タイ。1286人がエントリーする『鉄拳7』部門では十分な好成績だが、敗退後の彼の表情には悔しさが浮かんでいた。
チクリンは、「ダメージを受けるのを恐れて安定思考になりすぎた、自分を信じることが大事」と今大会を反省。初参加のEVOでいつもの力を出し切ることはできず、海外大会の難しさを改めて噛み締めていた。
また、チクリンは英語を勉強したいとも話していた。EVOに参加するだけならば、英語がわからなくても大きな支障はない。しかし、海外選手との交流を考えると、英語を勉強する価値は高い。
今大会で自身の反省点を見出した水派、チクリン両選手。来年のEVOでは、さらなる活躍を期待したい。

今大会での悔しさを糧に(たぬかな)
CYCLOPS OSAKAに所属する『鉄拳7』の女子プロゲーマー・たぬかなにとって、初のEVOは悔しい大会となった。
たぬかなは、アメリカで行われたCombo Breaker 2017で3位に入賞するなど、最近の大会で結果を残している、いま注目の女性のプロゲーマー。しかし、今大会では、第1ラウンドで、まさかの敗退。彼女の本来の実力ならば難なく抜けられると思われていただけに、そのショックは大きかった。
「自分を応援してくれている人のためにも、勝たなければならなかった」と悔しさを滲ませるたぬかな。「自分のプレイを通して『鉄拳』をもっと多くの人に楽しんでもらいたい」という強い想いが、悔し涙となって溢れていた。「数少ない女子プロゲーマーとして、『鉄拳』を広めていくのは自分の責務だ」とも語り、初参加ながらプロとして明確な目標を抱き、挑戦していた熱意が伝わってきた。
選手たちにとって、全世界の注目を集めるEVOの大舞台は、自分の想いを発信できる場として特別な意味がある。今回は残念な結果となったが、「来年のEVOと言わず次の大会から勝ちたい」と静かに闘志を燃やすたぬかなを応援したい。

EVOならではの楽しみを実感(バッツ、こぼれ)
バッツは『鉄拳7』で強豪のファラン使い。昨年までは仕事の都合などで参加が難しかったが、今回、満を持して初参加。今大会では9位タイまで勝ち進み、あと1勝で決勝トーナメント進出が決まるところまで勝ち上がった。
しかし、その最後の1戦で、同じく日本人選手のたいせいに敗れ、決勝トーナメント進出はならず。バッツ本人は、「トップ8に残りたかった。海外大会といえども強い日本人選手との対戦は避けられない。日本人選手との対戦をもっとやっておくべきだった」と今大会を省みた。
大会の予定がなかった2日目はグランドキャニオンへの観光なども予定していたが、都合により断念。代わりに、ホテルで海外選手との野試合を積極的に行い、アメリカの同キャラクター使いSpeedkicksとどちらが上か競い合うなど、EVOを存分に楽しんだようだ。
また、バッツもラスベガスのカジノを堪能した模様。内容はミニマムベットをくり返して結果的に勝利するというキチパームとは対照的なもので、両者の性格の違いが伺えた。

鉄拳7』の女性プレイヤー・こぼれは、EVOの魅力を、参加者の層の厚さだと振り返る。
トーナメントでは「ゲームを純粋に楽しみたい初心者も参加していて、対戦しているだけで楽しい気持ちになれた」と語り、勝ち負けを問わず選手と交流を持てたことに喜びを感じていた。今回、こぼれは第2ラウンドで惜しくも敗退となってしまったが、その経験から、負けてもそこで終わりじゃないのがEVOなのだと実感したという。
また、こぼれはEVOの会場に設営されている物販コーナーにも足を運び、ハンドメイドのグッズを購入して楽しんだとのこと。こぼれ自身イラストを描いてTシャツ作成などを行っており、創作方面でも刺激を受けたようだ。
EVOは、記録だけではなく記憶に残るものとしてデザインされている。EVOに人が集まる理由が、バッツ、こぼれの両選手の話から感じ取れた。
BBR-MD5:CoPiPe-c154a93d1fc3cbecd4bc783247ad9a05(NEW)
BBS_COPIPE=Lv:0
PID: 18884
[0.337179 sec.]
This is Original