妻の目を盗んでテレビかよ 第390回
福田雄一(作家兼監督)
「笑いの線引きがどうにも難しい」
(前略)
なんと先週の羽生結弦くんのことに関しては、とても叱られました。
「あんな完璧で素敵な羽生くんが苦手とかありえない!」と。

いやいやいやいや、違うんです。
羽生くんは素晴らしいアスリートなんです!
だから、ダメ人間の僕からすると気後れするという話なんです。
むしろ、僕がダメな人間かち、ダメ監督で、羽生くんの素晴らしさがすべて理解出来れば、僕ももう少しマシな映画が作れるようになるのに!って話なんです。

しかし、今は難しい時代ですねと映画の現場で話しています。
笑いにしていい人と、笑いにすると「ハラスメント」と言われる人がいる。
その境界線は「自分が笑って欲しくてやっている人は笑っていい。そうでない人を笑うことはハラスメント」ということらしい。

同じ容姿を笑うのも、トレンディエンジェルの斎藤さんは笑ってあげないとおまんま食い上げだ。
「ハゲを笑ってはいけない!」って言われたら、たくさんの芸人さんが仕事を失う。
これが俳優さんやら、スポーツ選手になるとかなり境界線が微妙だ。
だって温水洋一さんみたいにハゲがキッカケで売れた役者さんもいるしね。
当然、デブであることがキャラになり売れる役者もいる。

僕のようなコメディを作る人間としては、なかなか難しい時代を迎えたな、と。
でもね、そこをかいくぐって笑えるものを作ることが宿命だと思っています。
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