0020 [Φ|(|´|Д|`|)|Φ] BBxed!! †Mango Mangüé ⭐ (ワッチョイ ffe2-e0wG)
2019/09/15(日) 09:31:30.524165ID:TSduVSxK0著者 : 落合信彦
集英社 (1990年4月発売)
https://calil.jp/book/4087801160
P54
10年ほど前、ある日本の商社マンがモスクワで自殺した。彼は大手商社の副支社長だった。その15年ぐらい前、
その男は慶応を出てすぐモスクワに派遣された。来てみたものの、仕事は暇で遊び場所もない。せいぜい外国人用
ホテルのバーぐらいだ。
その男はある日、バーテンに、寂しいなら女でも紹介しようかと言われる。ところがその商社マンはホモだった。
バーテンに男のほうがいいと言ってしまったのだ。
用意されたホテルの部屋に行ってみると、16歳のブロンドの美少年が裸でベットに寝ていた。もちろんKGBは、
からみの一部始終を赤外線カメラを使って撮っていた。
それから15年、副支社長としてモスクワに戻ったその商社マンをある日男が訪れる。15年前ブロンド少年を彼に
世話したあのバーテンだった。彼はあの時の写真をその商社マンにつきつけた。そしてアメリカ軍用機関係の情報を
探り出すようせまった。もし応じなければ、その写真を日本の本社に送りつけるという筋書きである。
結局悩んだ末、この商社マンは自殺を選んだのだった。
日本では隠語で“つばめ”といえば、有閑マダムの金でかこわれた若い男の愛人をさすが、ソビエトではKGBの
セックスを武器にする女エージェントをさす。
“つばめ”にも2種ある。
1つは、正式なKGBのエージェントだ。
(続く)
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