解析不能!30年以上前のレトロゲームから謎の「自動生成アルゴリズム」が見つかる
■レトロゲームには容量不足や技術的制約を解決するため、現代の我々から見ても解析できない謎の技術が使われていることがある
■今回、ATARI2600から82年に発売されたゲーム『Entombed』に、全くロジックが不明の迷路自動生成プログラムのコードが発見された
■迷路の壁を完全ランダムに配置すればクリア不能になってしまうが、このプログラムがなぜ通行可能なパターンで迷路を生成しているかは、まったくの謎だという
ほんの数十年前、コンピュータ関連の技術が飛躍的に向上しました。
特にデータ容量の向上はめざましく、現代の若い人たちにとって容量の単位は「ギガ」が標準になっています。
しかし初代のスーパーマリオの全ゲーム容量は40KB、初代ドラゴンクエストの全容量は64KBでした。
ちなみにこの記事のトップに貼られている画像の容量は127KBなので、スーパーマリオの3倍、ドラゴンクエストと2倍も容量をオーバーしています。
レトロゲームの開発は、そんな小さなデータ容量に、いかにゲームを収めるかが重要な課題となっていました。
そのため、普通なら思い付きそうもない創意工夫がふんだんに盛り込まれているのです。
ハード性能による技術的制約も大きく、ゲームプログラマーたちは、現代の技術者にも解析できないような摩訶不思議なコードを創作することによって、
当時のハード性能では到底無理と思われる挙動を、ゲームの中で実現していたりするのです。
そのために、最近はレトロゲーム専門の研究者「レトロゲーム考古学者」なるものも登場しています。
これは、もはやロストテクノロジーと化したプログラムコードを発掘し、現代技術の問題解決に利用できないか探る研究分野です。
今回の研究者らも、古いゲーム機体ATARI2600のゲームソフト500本近くを調査している中から、謎のコードを発見したといいます。
この研究はカナダのガルガリー大学、イギリスのヨーク大学の研究者により発表され、論文はコーネル大学arXivで公開されています。
<続く>
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BBR-MD5:33848e5e5663a45ebdf3a1f90e1fa7ce(390)
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[0.349764 sec.]
Rock54ed.