「日本の中の外国」北海道ニセコ 中国語や英語飛び交うも恩恵小さく
https://www.sankei.com/economy/news/191216/ecn1912160014-n1.html
 世界的スキーリゾート地の北海道・ニセコで、外国企業による海外富裕層向けビジネスで生み出された雇用が、
英語を使いこなす外国人の季節労働者で埋まってしまうことが分かった。シンガポールや香港など外国企業による
開発計画が進んでいるにもかかわらず、地元への経済波及効果は意外に小さいという。「日本の中の外国」と
呼ばれるほど英語や中国語が飛び交うニセコの街を取材した。

 商店関係者は、ニセコでリゾート開発を手掛ける外国企業が現地従業員に選ぶのは外国人で、「日本人を雇う
ことはほぼない」と雇用の実情を明かした。
 地元の別の関係者は、多くのスキー客はオーストラリアやシンガポールなど英語圏の外国人で、顧客対応や
事務的な仕事を担ういわゆるホワイトカラーの仕事には英語が使える外国人が雇われると明かす。
 一度、ニセコに出稼ぎにきた外国人労働者は本国に帰ると、知人や友人にニセコでのアルバイトを勧め、次の
シーズンには別の外国人労働者がニセコに来る循環ができ上がっているという。一方、地元の日本人向け雇用は、
建設作業員などのブルーカラーが中心となっている。
 商店関係者は「外国資本が外国の富裕層向けにビジネスをしていて、偶然この地で商売が始まったというだけだ。
日本なのに外国のような感じになっている」と打ち明けた。
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