侵攻前の記事だが


全ロシア将校協会が「プーチン辞任」を要求…! キエフ制圧でも戦略的敗北は避けられない(北野 幸伯) | 現代ビジネス | 講談社
ttp://gendai.ismedia.jp/articles/92504?page=2
2022/02/16

> さて、日本ではまったく報道されていないが、ロシアで1月31日、驚愕の出来事が起こった。
> 「全ロシア将校協会」のHPに「ウクライナ侵攻をやめること」と「プーチン辞任」を要求する
> 「公開書簡」が掲載されたのだ。
>
> 原文は、以下のページから見ることができる。
> ttp://ooc.su/news/obrashhenie_obshherossijskogo_oficerskogo_sobranija_k_prezidentu_i_grazhdanam_rossijskoj_federacii/2022-01-31-79
>
> この公開書簡は、レオニド・イヴァショフ退役上級大将が書いたものだが、
> 彼は、「個人的見解ではなく、全ロシア将校協会の総意だ」としている。
>
> ちなみにイヴァショフ氏は、もともとかなり保守的で、これまでプーチン政権を支持してきた。
> 国営のテレビ番組にもしばしば登場し、著名で影響力のある人物だ。
>
> イヴァショフは、プーチンが強調している「外からの脅威」を否定しない。
> しかし、それは、ロシアの生存を脅かすほどではないとしている。
>
> 〈 全体として、戦略的安定性は維持されており、核兵器は安全に管理されており、
> NATO軍は増強しておらず、脅迫的な活動をしていない 〉
>
> では、プーチンが「ウクライナをNATOに加盟させない法的保証をしろ」と要求している件について、
> イヴァショフはどう考えているのか?
>
> 彼は、「ソ連崩壊の結果ウクライナは独立国になり、国連加盟国になった。
> そして、国連憲章51条によって、個別的自衛権、集団的自衛権を有する。
> つまり、ウクライナにはNATOに加盟する権利があるのだ」と、至極真っ当な主張をしている。
>
> ロシアは、ウクライナを自分の勢力圏にとどめておきたい。どうすれば、そうすることができたのか?
>
> イヴァショフによると、「ロシアの国家モデルと権力システムが魅力的なものである必要があった。
> しかし、ロシアは魅力的なシステムを作ることができなかったので、
> ウクライナは、欧米に行ってしまった」のだ。
>
> プーチンは、米国が約束を破り、東欧、バルト三国をNATOに加盟させたことに憤っている。
> しかし、米国は、東欧バルト三国を、無理やり加盟させたわけではない。
> これらの国々が、NATO加盟を望んだのだ。
>
> なぜか? もちろん、「ロシアが怖いから」だ。
> イヴァショフの言うように、ロシアが魅力的で、恐ろしくない国であれば、
> これらの国々がNATOに走ることはなかっただろう。
>
> プーチン政権の政策は、事実上すべての隣国とその他の国々を遠ざける結果になったとイヴァショフは嘆く。
>
> そして、「世界のほとんどの国がクリミアを今もウクライナ領と認識している。
> このことは、ロシア外交と内政の失敗をはっきりと示している」と、強調している。
>
> イヴァショフは、ロシアのウクライナ侵攻に反対している。その理由は、
>
> 第1に、国家としてのロシアの存在を危ういものにする。
> 第2に、ロシア人とウクライナ人を永遠の敵にしてしまう。
> 第3に、ロシアとウクライナの若くて健康な男性が、数万人亡くなる。
>
> 興味深いことに、イヴァショフは、NATOが結局、ウクライナ側に立ち、ロシアに宣戦布告。
> ロシア軍はNATO軍と戦うことになると予測している。
>
> そして、ウクライナ侵攻の結果は……。
>
> 〈 ロシアは間違いなく平和と国際安全保障を脅かす国のカテゴリーに分類され、
> 最も厳しい制裁の対象となり、国際社会で孤立し、おそらく独立国家の地位を奪われるだろう 〉
>
> 要するに、イヴァショフと全ロシア将校協会は、
> 「長期的に見ればロシアは必ず負けるから」戦争に反対しているのだ。
>
> 話はここで終わらない。
> 公開書簡は、「ウクライナ侵攻をやめること」だけでなく、「プーチン辞任」も要求しているのだ。
>
> 彼は、プーチンと側近が、ウクライナ侵攻はロシアに悲惨な結果をもたらすことを理解しているとみている。
>
> では、なぜ侵攻したいのか?
>
> イヴァショフによると、
> 「ロシアは現在、深刻なシステム危機に陥っている。
> しかも、ロシアの指導者たちは、国をシステム危機から救うことができないことを理解している。
> システム危機が続くことで、いずれ民衆が蜂起し、政権交代が起こる可能性が出てくる」。
>
> だが、ウクライナに侵攻すれば、どうだろうか? イヴァショフは次のように言う。
>
> 「戦争は、しばらくの期間、反国家的権力と、国民から盗んだ富を守るための手段だ」
>
> 彼と将校協会から見ると、「ウクライナ侵攻」は、
> プーチンが「自分の権力と富を守るためだけの戦争」なので、辞任を要求したのだ。
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