昔摩羅醯羅列王(まらけいられつおう)という強暴魔物がいました。
この王は牛と大根とを好んで食していたために人々は恐れて牛を献上していました。
やがて牛がいなくなると死人の肉を、死人の肉が無くなると生きた人をいけにえに謙譲していました。
この事を憂いていた国中の人々はこの王を討伐するべく挙兵をしました。
それを見た王は大鬼王毘那夜迦となり眷属共々空の彼方に飛び去ってしまいました。
その後国中にはその王の呪いで疫病が流行してしまい,困った国中の人々は十一面観世音菩薩に救ってくださるように祈願しました。
十一面観世音菩薩はその祈りを聞き、毘那夜迦の女身に変化して毘那夜迦の元へ駆けつけました。
毘那夜迦は十一面観世音菩薩の変化身を見て一目で気に入り,后になるように命令しました。
十一面観世音菩薩は「もし私と夫婦になりたいと思うのならば、人々を苦しめるのを止めて仏教に帰依して人々を護る事を誓って下さい。」と言いました。
毘那夜迦はその言葉に従い、仏教に帰依して人々を護る神となりました。
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