「先進国で最も財政が健全なのは日本」森永卓郎が警告する“真実とは真逆の論説”と自民党新総裁に期待すること
https://weekly-jitsuwa.jp/archives/19460
日本の財政は、世界有数の莫大な借金を抱えており、これ以上、財政赤字を増やすわけにはいかないから、社会保障改革
が必要だという立場だ。社会保障改革というのは、給付のカットと負担増を意味する。

まず、財政状況に関していうと、岸田政権はとてつもない財政緊縮を進めてきた。第二次安倍政権末期の2020年度、
国の一般会計決算の基礎的財政収支は80兆円の赤字だった。

財務省はいまだにその事実を隠蔽し、この数字は財務省のホームページのどこにも出てこない。経済財政諮問会議の
配布資料に記載されているだけだ。年間80兆円も赤字を出して、経済に何の問題も起きなかったことを国民に隠すためだ。

しかし、岸田政権が進めた財政緊縮によって、2025年度の赤字は4兆円にまで縮小する見通しだ。しかも来年度予算は、
税収を過少推計しているので、実質的に日本の財政はすでに黒字化されている。先進国で最も財政が健全なのは、
日本なのだ。

岸田政権は、社会保障改革も冷酷非情に進めてきた。例えば、政府は来年度予算案の概算要求基準で社会保障費の
自然増を4100億円と決めた。

自然体で計算すると、高齢化に伴う社会保障費は年間1兆円ずつ増えていく。それを4100億円に圧縮しろというのは、
残りの5900億円分を社会保障給付のカットか負担増で達成しろという話だ。
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