『ニートができるまで』高校卒業後にニートになった男性が5年間の日記に綴った青春の日々

https://news.yahoo.co.jp/articles/9fca970278f512d393175a683c9be7eb9d07c945

《ニート歴、10年超え。どんな人生が彼を生んだのか?
学校での出来事、クラスで流行っていたテレビ、放課後の楽しみだった漫画、友達との青春など…
あの頃の懐かしい想い出とともに、当時抱えていた想いを振り返る》

『ニートができるまで』(パレードブックス)の書籍紹介にはこのように記されている。内容は著者である加工デンプン氏の中学2年生から高校卒業後までの日記≠セという。だが、実際に本を手に取ってページを開いた瞬間、予想していたのとは全く違う中身にしばし固まってしまった。例えば冒頭の1ページはこんな感じなのだ。

4/7 始業式 ヘイヘイヘイ スマスマ
4/8 本屋でエヴァンゲリオンの同人し
4/9 学校 エヴァのチラシをもらう
4/10 美術で明朝体とゴシック体を書く
4/11 班かわる チャンピオンを読む
4/12 3×3EYES エヴァ関係の本
4/13 こちかめ しってるつもり?で尾崎豊
4/14 ぎんがてつどうの夜 部屋の整理
4/15 身体測定 エヴァファン結構いる
4/16 ギフト るろ剣 ヴァイスちょっと
4/17 ファンロードとアニメかんけいの本

1日の出来事というか、おそらくその日に見たり読んだりしたであろうテレビ番組名やマンガのタイトルなどの「メモ書き」のようなものが1日に1行。ほぼ単語の羅列で1つの文章となっている記述は少ない。そしてところどころ抜けている部分はあるものの、これが5年ぶん続くのだ。

これは一体どう読めばいいのか? 本にはそれを説明してくれる前書きやあとがきなどは一切ない。いきなりこの本を手にした人は何だかわからないのではないだろうか。パッと見は詩集とか句集っぽくもあるのだが。

だが、たまに本当に何かのフレーズのようで奥が深そう≠ネ1行もある。