会話が噛み合わない原因はアスペルガー症候群?その特徴と改善法を解説
アスペルガー症候群の特徴の1つに、会話が嚙み合わないことがあります。

「すぐに会話が途切れて続かない」

「雑談ができない」

「会話の内容が相手とあっていない気がする」

<職場でのあるある>
上司や同僚と親密な関係を築けない
喜びや悔しさを仲間と共有しづらい
マイルールにこだわり、融通が利かない
グループワークができない
力を抜いてよい場面がわからず、些細な作業にも必要以上の時間をかける
上司や顧客との適切な距離感がわからず、失礼にあたることに気づかない
冗談を真に受ける
暗黙の了解や、明文化されないルールが理解できない
<家庭でのあるある>
役割分担を臨機応変にできず、忙しい人がいても手を差し出さない
悩みに共感できず、夫婦間の不和が生まれる
金銭管理ができない
家族がいても一人の時間を優先する
傷つくことを平気で言ってしまいがち
これらがアスペルガー症候群者(一部、ASD全般)によくある症状です。該当する項目が多い場合は、障がいを疑ってもよいでしょう。


4.アスペルガー症候群の人は雑談ができない?
4.アスペルガー症候群の人は雑談もできない

アスペルガー症候群者は雑談も苦手と言われています。

雑談は場の空気を和ませるためのコミュニケーションです。そのため、共感性や臨機応変な会話力が求められます。通常の会話以上に、アスペルガー症候群者にはハードルが高いのです。

4-1.雑談はお互いに空気を読み相手の心をほぐす行為
雑談は相手の心をときほぐす行為です。

たとえば初対面の相手とビジネスを進めるとき、いきなり商談から入る人はいません。まずは雑談でお互いの警戒心をなくしてから本題に入ります。

雑談には以下の能力が求められます。

相手の心を読み、共感する能力
臨機応変に会話を進める能力
これらはアスペルガー症候群者の苦手とする分野です。

4-2.雑談ができない原因もアスペルガー症候群の特性
雑談ができないのは、アスペルガー症候群の特性が大きく影響しています。

4-2-1.共感が苦手
アスペルガー症候群者は相手の立場に立ってものを考えることが苦手です。また強い固定観念があるため、物事に対する感性も固着しがちです。

共感を求められても、なににどう共感すればいいかわかりません。共感を求められていること自体を理解できないこともあります。

4-2-2.臨機応変な会話ができない
アスペルガー症候群者は臨機応変な対応も苦手な傾向にあります。決められたルールを繰り返すことを好み、イレギュラーな対応を嫌います。

雑談のように臨機応変に受け答えしなければならない会話は不向きです。

4-2-3.常識がずれていることがある
アスペルガー症候群者は感覚に偏りがあるため、常識がずれていることもあります。
常識を共有しにくい相手とは、雑談はできません。