他人に見てもらう絵を描く際に 要素の設定をすれば 複雑な絵でも順序良く描き進められる。
さらに狙い通りに表現できれば 見る者の感情を動かす絵に仕上がりやすくなる。
【設定項目の例】
テーマ 絵柄 画風 カメラアングル 画角 構図 配置 時間帯 光源の種類 影
世界観 ジャンル キャラの特徴 デフォルメ基準 感情表現 仕草 モーションの方向やエネルギー量
衣装 小道具 ほか多数
【設定考案や表現のポイント】
いつ→どこで→誰が→何を→どうした までの流れを作ればとりかかりやすい。
場合によっては部分的に省略することもある。(例 背景が無い場合は どこで の部分を省略)
流れが決まったらそれぞれ深く追求していく。
1つの物からでもたくさんの設定を決めたり 新しい設定も作れる。
リンゴを例にすると
品種 色 形 大きさ 鮮度 かじられた痕跡の有無 誰かが手に持っている 木に実っている
机に置かれてる リンゴのゆるキャラ リンゴ型のアクセサリ リンゴ投げ祭り など
様子だけでなく その物に関係する範囲内で連想をしていれば様々な設定が作れる。
設定を狙い通りに表現するには知識や経験の積み重ねが必要になるが
設定が細かく明確になれば習得すべき事も具体的に見えてくるので目的意識の強い練習ができる。
プロの作品を見てどのような設定や計算が盛り込まれてるかを
感じたなりに箇条書きしていくと勉強になる。
専門的な構造物をすべてを頭に入れようとせずに資料を参考にして補う。
現実の世界の法則や自然の摂理をビジュアル的に理解して説得力を出す練習をする。
【注意点】
あまりに多くの設定表現を同時にものにしようとすると
中途半端にしか身につかなくなるので
欲張らずに範囲を絞ったほうが伸ばしやすい。
設定のみに目を奪われると描く側の感情が置き去りになった機械的な絵になりがちになる。
そうならないためにもバランスは整えつつポイントを抑えて個性を出すことも忘れない。
