>>411
補足および訂正(福澤云々は間違っていましたorz)。

もともと、政治的理念(もろもろの議論という意味)としての「輿論」と、
民衆の雑駁な声の集積(現在の意味での「世論」)たる「世論」は異なる概念でした。

前者が幕末・維新期に登場したのに対し、
後者は明治になって登場した「明治のことば」です。

戦前は、前者が議会制民主主義を促す理性的な主張として扱われたのに対し、
世間一般の無思慮で情緒的な心情表現として斥けられました。

それが、1946年、当用漢字1850字が定まり、表記が「世論」に統一され、
現在に至るわけです。