>>810
原理はそんなに難しくないわけですが、
実際に200個ぐらいのqueueingを実装しようとすると、相当難しいようです。
というわけで実装を単純にでき、またコストをあまり高くしたくないために、
SATA IIではキューの深さを、低めにしているということみたいです。

また、ひとくちにtagged queueingといっても、
その戦略は、使いようによっても違ってくるです。
どんな使い方をするかで、どんな戦略でコマンドを並び替えればいいのかは
当然変わってくるわけです。

このへんは各社の超ノウハウで、まさにこれが性能の鍵を握っているわけです。
例えば「ランダムアクセスに強いHDD」とか「シーケンシャルに強いHDD」とか
「小さいデータの集合体に強いHDD」とか、同じカタログスペックのくせに
そういうことが起こるのは、多分にこういったところに理由がありますです。

で、実際に使ってみたときと単なる単純なベンチマークとで、
大きく性能が変わってきたりしてしまうのも、このへんの理由によるですね。
tagged queueingがなかったSATA(I)までは「しょせんはそういうもの」と
思っていましたが、SATA IIは、なかなかあなどれないかも。