ここは肥溜めだった。とても大くて糞尿たっぷりの肥溜め。
肥溜めに落ちて遊ぶのが好きな狂った人たちがその中で遊び始めた。
「おい!このウンコマジでかくね?」「うわ、このウンコくせえぇぇぇ!」なんて言いながら
楽しくウンコで遊んでいた。ウンコまみれになりながら。
そのうち、遠くで「肥溜めなんて汚い」とか言いながら見ていた人たちも、
なんだか楽しそうだと思い始め、その中の一人が肥溜めで遊ぶようになった。
「あれ?これって面白いかも」とその一人が言うと、次第に他の人も肥溜めに興味を持つようになった。
一人、また一人と肥溜めには人が増えていき、やがて肥溜めの中は溢れんばかりにの人で埋め尽くされた。
そんな中、もっとここにいたい、もっと肥溜めを住みよい場所にしようという人たちが増え、
肥溜めはだんだんキレイにされていった。ウンコも減り、シッコも減った。
やがてウンコは無くなり、肥溜めの中はすっかりキレイになってしまった。
ウンコで遊んでいた人たちは、いつの間にかウンコがなくなったことに気づき、焦った。
焦って、考えて、悩んだ末にウンコをした。そしたら怒られた。
ウンコな人たちは、泣いた。