ダムの父、八田與一技師の偉業眼前に 母校児童が台湾のダム見学へ

金沢出身の八田與一技師の母校である金沢市花園小の五年生が、五月八日に台湾の
「烏山頭(うさんとう)ダム」で営まれる同技師の墓前祭に初めて参加することになった。
大先輩が建設したダムを実際に見学し、ふるさとが誇る偉人の功績に理解を深める。
八田技師をたたえる「嗚呼(ああ)!フォルモサダムの父」を現地で合唱する予定で、
定期便で結ばれた石川と台湾の絆(きずな)がさらに強まる。

児童を中心とする訪問団は同市花園公民館が組織し、北國新聞社の協力で五月六日から
九日まで三泊四日の日程で訪台する。団員は保護者や地元住民のほか、「ダムの父」を
児童と一緒に歌う歌手、嶌村義隆さんも加えて約四十人とする。

花園地区が八田技師の出身地でありながら技師の功績を知らない世代が多いため、ふるさと
教育を兼ねて訪問団を結成することにした。同地区町会連合会などの各種団体からも後押し
を得られることになり、地域一体となって技師顕彰の機運を高める。

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20090310101.htm