宮永さんが好きなの。
宮永さんの瞳が好き。春の銀河のように煌く瞳が。春の陽射しのようなやさしい眼差しが好き。
宮永さんの髪が好き。そよ風に閃くシルクのようなさらさらの髪が好き。
宮永さんの唇が好き。蜜のような口付けをくれるせつない吐息を聴かせてくれる唇が好き。
宮永さんの声が好き。高くて甘い心に染み込む済みきった声が好き。
宮永さんの身体が好き。抱きしめると折れてしまいそうな華奢な腰が。薄くてでも形のよい胸が。
重ねた肌から伝わってくる温もりが好き。でも一番好きなのは宮永さんの心。脆くて傷つきやすいでもどこまでも純粋で美しい。
決して誰も責めたりはしない。全てを許す優しさに満ちた魂が。好きよ。大好き。宮永さんの全てが愛おしくてたまらないの。宮永さん。
宮永さん以外のものなんかもう何もいらない。ただ宮永さんだけが欲しいの。宮永さんと私二人だけの永遠の夜が。