東京大学の諏訪元・教授や米カリフォルニア大学、エチオピアのリフトバレー研究所 
などの国際チームは人類最古の全身骨格からなる化石をエチオピアで発見した。 
約440万年前の猿人で、林のような環境で樹上に登りながら、直立二足歩行をして暮らし 
ていたことがわかった。米科学誌「サイエンス」(電子版)に1日掲載された。 

 化石は頭や腕、足の骨など約120点からなる全身骨格で、1994年から2000年ごろまでに 
同国で発掘された。化石を調べた結果、最古の人類とされるアルディピテクス属のラミダス 
猿人で、「アルディ」と名付けられた。アルディは成人の女性。生存時の身長は約120センチ 
メートル、体重は約50キログラムで、直立二足歩行をしていた。 

 これまで見つかっていた最も古い人類の全身化石は「ルーシー」と呼ばれる350万年前の 
アウストラロピテクスの化石で、人類の全身骨格としてはアルディが最古になる。 

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091001AT1G0102W01102009.html
ラミダス猿人の想像図=米サイエンス提供 
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