大阪の糸冬了さんがミステリー文学新人賞を受賞


福山市が公募していた「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」(同市、実行委主催)の
第2回受賞作が23日発表され、「伽羅(きゃら)の橋」が選ばれた大阪市の会社員、
糸(より)冬了(とおる)さん(44)が、ふくやま文学館(同市丸之内1)で記者会見し、
喜びを語った。

応募作は海外も含め58点。公募の市民らが選考し、同市出身のミステリー作家、
島田荘司さんの最終選考で受賞作を決めた。

「伽羅の橋」は、1945年の大阪大空襲の日に、夫と子どもを殺害したという過去を持つ高齢の
女性マサヲに、介護士の四条典座(のりこ)が疑問を抱き、当日の真相を追求していくストーリー。
糸さんは3年ほど前に構想を得て、既にあらすじはできあがっていたが、細部の調べものが
土日しかできず、苦労したという。糸さんは「仕事を終えて帰宅してから睡眠時間を削り書き上げた。
この賞がなければ、ミステリーを書くことはなかったかもしれない」と受賞を喜んだ。

会見に同席した島田さんは「最終選考に残った4作品はどれも文章力に優れ、水準が高かった。
特にこの作品は10年に一度出るか出ないかの完成度の高い作品」と選評した。受賞作は
島田さんが推敲(すいこう)し、光文社から出版される予定という。

http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20091024ddlk34040634000c.html


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