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ヴェータラ 《Vetara》  出身地:インド
 ヒンドゥ教の餓鬼の一種であり、特に不浄で危険な者とされる。仏教にも入り込み、毘蛇羅、迷多羅と漢音写される。
 ヴェータラは機会があれば死体に取り憑いて、現世での安易な復活を望んでいる。その姿は背が高く色黒で、ラクダのように長い首に象の顔がつき、目はフクロウのようにぎらぎらし、耳はロバのように長い。脚は牡牛のようにがっしりしている。
 ヴェータラがマントラ(真言)を唱えると死体が起き上がり、活動すると信じられてきた。人を蘇生させるための魔術にヴェータラを召喚することもある。