>>641
オープニングの入り方が映画っぽくてよかったと思うのだが、その流れるようなテンポがその後に生きてなかったのが残念
ギャグについては、岸的な演出、飯田音響と、麻枝のギャグが全く合ってなかった
特に日向がユイの関節極めるところがすごく。
クレしんの頭グリグリに代表される典型的なシーンだけに、麻枝っぽさを上手く読み取れずテンプレートに則ってしまった印象
シーンの最後にキャラクターがぼそっとツッコむところはなんというか重みを持たせすぎている
終始スベってる感がつきまとうのは、これが一番の原因だと断言する
セリフの意味を誇張しすぎている
「ボケを演じている当事者の周りで冷めた目で見ている第三者」というシチュエーションなので、
ぼそっと呟く毒舌を大げさにするのは最悪
一話からずっと気になっていた
これは麻枝が多様する形式で、これからも幾度となく出てくるであろうギャグパターンであるから、続々と視聴者の不満が臨界点に達してくることが懸念される
というか俺が本当に懸念しているのは、麻枝すら知らなかった若年層やら豚閲覧ニワカが批判の矛先を麻枝に向けることなのだが
（あーあやられやく閉鎖してくんねぇかなマジで）

なんつーか麻枝准の「天才シナリオライター」というイメージがニワカの手によって一人歩きしているのがひどい
その「天才シナリオライター」のニュアンスを大いに違えているのよ彼らは
麻枝准って器用なライターじゃないんだよね
業界でも一際不器用で、ムラがあるタイプのライター
自分が書きたいっていう企画レベルでのストーリーは鮮やかに仕上げるんだけど、
いわゆる「日常とか「水増し」の手続きのレベルが相当に不安定なんだよ
彼はAB以前まで一人でシナリオを上げたことがないしね。文章もめちゃくちゃ薄い
中だるみもひどいし、メインルートとか根幹部以外の出来は失笑（というか時間の無駄）クラスのがいくつも混じってる
だからアニメ化に際しては「あーこれまずいんじゃねえの」って思ったところもあったさ正直
一話ごとの単位で視聴されて、ABが面白いだとかつまらんとか評価が決定されていくでしょ
だからいわゆる「ムラ」の部分が出てきたときに過剰にガヤガヤ騒ぎ立てられちゃう
案の定「今回はよかった」だの「AB今んとこ面白い」だのなんだのと見当違いの賞賛やら批判やら垂れ流すバカが多いこと多いこと
だから生粋の鍵っ子である俺は最初から「このアニメは面白い作品になるだろうか」という予兆の回収の視点で切り込んでいったわけ

それから、自分が直感的に気に入らなかったところを全部シナリオに求めるよねニワカアニメ豚は。
岸が半ば皮肉的に「目の肥えた視聴者」とか言ってるけど、どこが、何が悪いのか分析する脳がない奴らが主な構成要素
「作画崩壊」なんて言葉が常套句として蔓延するのも同じ理由（作画が合わないとすぐ「作画崩壊」と断じるニワカの手によって、本来限定的な「作画崩壊」という文句が手垢まみれに。作豚さんには同情します）
閑話休題

肝心のシナリオだが、日向が消えないでくれて助かった
これは俺の推理（麻枝准の緻密な観察の賜物）が的中した形になったのだが。
というのも、前回俺は次のようなことを言った
「岩沢が今回退場したのは、ユイをボーカルに据えるというストーリーの要請であり、続々退場していくのが核になることはないだろう。もしあったとしたらリトバスの焼き直しもいいところだ」と。
麻枝准はそれをさらにブラフに使ってきたわけだ
まさに恐るべし
「これからどんどん退場していくんだろうなぁーそれで泣かせるんだろうなぁ。次は誰が逝くのかなおっ日向か」と安直かつ浅薄な推測を張り巡らせてた暗愚なるアニメ視聴者たちのヌルい期待を裏切り、見事俺の期待に応えてくれた
だから今回は「日向が消えなかった感動」と「俺の予想しうる最大の危機を回避してくれたというメタ感動」で二重に胸が熱くなった
やはり俺はこのアニメを誰よりも楽しめている、と改めて確信に至る
岩沢が消えたことでの感動が麻枝的には軽い小手調べだったことは前話を見た時点でわかっていたし、今回それが証明されたと思うのだが、
それを布石に、こういうストーリー展開でくるのは「巧い」の一言

ちょっと続く