海岸沿いに数万本の松が並んでいた名勝、岩手県陸前高田市の高田松原。
いま、津波に耐えた1本の松が残っている。

高田松原は、砂浜に約2キロにわたって弓なりに松が続いていた。
県観光協会によると、約350年前に農作物を潮風から守る防潮林として植えられ、
昨年は約104万人の観光客が訪れたという。

津波の被害を受け、ほとんどの松の幹が折れ、その周りに枝やがれきが散乱している。
その中に1本だけ、まっすぐ立っている。
県観光協会の担当者は「松は陸前高田のシンボルなので、1本でも残ったのはうれしい。
復興のシンボルにもなってほしい」と話している。

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