2ch奪還を目指して行われた一連の戦い
攻撃も、謀略もことごとくJim陣営に看破、対応され、なすすべなくまさに惨敗だった
.netに広がる名無したちのヘイト、どこからか聞こえる「これは沖縄旅行だな」の声
無言でコピペを続けるボランティア達の中、2chの創設者西村博之はデスクで一人泣いていた
2chで手にした名声、金づる、そして何よりユーザー達からの信頼
それを今のひろゆきが再び得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ。。。」ひろゆきは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、ひろゆきははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、低くうなるPCの動作音が現実に引き戻した
「やれやれ、帰って次の言い訳を考えなきゃな」ひろゆきは苦笑しながら呟いた
PCをシャットダウンしようとした時、ひろゆきはふと気付いた

「あれ。。。?新スレが立ってる。。。?」
スレを開いたひろゆきが目にしたのは、ひろゆきの帰還を歓迎する書き込みの数々だった
「ひろゆきお帰り!」「うまい棒ドゾー」、皆思い思いの言葉でひろゆきを迎え、AAも沢山貼られていた
どういうことか分からずに呆然とするひろゆきの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「ひろゆき、鯖落ちだ、早く直そう」声の方に振り返ったひろゆきは目を疑った
「な。。。夜勤さん?」  「なんだタラコ、居眠りでもしてたのか?」
「え。。。山本さん?」  「なんだひろゆき、いつもは切込隊長って呼んでるくせに」
「サザン・・・」  ひろゆきは半分パニックになりながらスレッド一覧を再び見た
1: 【祭】大創造主ひろゆき帰還祭り会場7 (866) 2: 【祭】大創造主ひろゆき帰還祭り会場6 (1001) 3: ジムワトキンス○す (629) 4: 【暗黒時代】Jim体制の頃の思い出 (581) 5: 新ひろゆき体制に望むこと (648) 6: ワトキン寿司 (88) 
暫時、唖然としていたひろゆきだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝った・・・勝ったんだ!」
トオルからルートビアを受け取り、一息に半分ほど飲み干すひろゆき、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、王の間に丁重に葬られているひろゆきのミイラが発見され、吉村と作治は病院内で静かに息を引き取った