医局について補足しておきます。
医局は大学病院や総合病院など大きな病院の中でそれぞれ専門の科目を扱う部局です。
大まかに内科や外科と言ったものから呼吸器を扱うなら第一内科、
循環器なら第二内科など分類されている場合もあります。
それぞれ研究や臨床を行います。
大学の医局と一般病院の医局はちょっと異なります。
大学の医局は、教授を中心とした医師同士の研究仲間であり、
研修医の教育機関でもある同一診療科の医師たちのグループのことを言います。
政治の世界で例えるなら「派閥」のようなものです。
ほぼ全ての医師たちが、自分の出身大学の医局に所属しています。
同じ専門分野を持つ仲間とはいえ、医局の医師たちはいわゆるグループ活動のような
並列の関係ではなく、教授を頂点として、助教授⇒講師⇒助手⇒ヒラの医師、
そして研修医や大学院生といった順列でピラミッド構造を形成しています。
各医局は十数人程度から100人くらいまでの医師たちが所属し、
頂点に君臨する教授は各医局にたった一人だけです。
医局では教授の権限は絶対であり、医師たちにとってはアンタッチャブルな存在です。
ドラマの『白い巨塔』の世界ですね。
結論からいうと大学の医局は、大学と付属病院の両方にあります。