毎度すいません、お願いします
【板名*】 漫画サロン
【スレ名*】 るろうに剣心連載中 巻ノ十一
【スレのURL*】 http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1133975650/l50
【名前欄】 
【メール欄】 sage
【本文*】↓
第百六十五幕 「追憶ノ壱―人斬り―」

元治元年(一八六四)京都――。夜道を歩く三人の男。護衛の清里の来月の祝言を祝う重倉を
一人の男が後ろから呼び止める。京都所司代重倉十兵衛殿とお見受けする。

「私怨は無いが新時代のため あなた方には死んで頂きたい」

男は長州派維新志士・緋村抜刀斎と名乗り、護衛の一人を抜刀術で斬り伏せる。
次の瞬間空中に舞い上がり、龍槌閃・惨で重倉を脳天から串刺しにする。
清里に斬りかかる抜刀斎。必死に攻撃を受け止める清里に、あきらめろと冷酷に言い放つ。
抜刀斎を弾き、間合いをとる清里。死ねない、死にたくない、死んでたまるか!!

黒船来航から明治維新までの十五年。尊皇、佐幕、攘夷、開国――様々な野望・理想の渦まく最中、
徳川幕府と維新志士――剣を持つ者は二つに別れて闘いを繰り広げた。それが『幕末』!!

清里を斬り伏せる瞬間、左頬に一太刀浴びる抜刀斎。清里は這ってでも抜刀斎から逃れようとする。

「死に… 死に…たくない… やっと…祝言…なのに…
ずっと…愛して…い…けると思った…のに… と…」

言い終わらぬ内に清里の背中に刀を突き立て、止めを刺す抜刀斎。直後、二人の検分役が現れる。
緋村さんの顔に一太刀入れるなんて、かなりの腕前だと漏らす検分役。
腕自体は大した事は無かったと言う抜刀斎。ただ、生きようとする執念は凄まじかった。
去り際、清里に呟く抜刀斎。来世で、幸せになってくれ…。
生きようとする執念、刀を交えただけでそこまで判るとは、と感心する検分役。
けどよ、そこまで判りながら顔色一つ変えずここまでやれるとは…。
やっぱりアイツは、『人斬り』だよ―――。