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【板名*】 中国英雄
【スレ名*】 【みんなで】 武侠小説創作 【作ろう】
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漂局から出発してまだ3日目、それほど漂局との距離は遠くはなく、懸命に馬を飛ばした徐震はその晩には漂局戻った。
そして直ちに留守を預かる楊飛雲に知らせた。
この突然の知らせに漂局中は今でかつてないのような大混乱に落ちた。
徐漂頭の様子を見て只ならぬことと感じた楊飛雲は杭州にある分局に出かけていた楊一風に知らせを送るよう言い渡した後、すぐさま人を集め夜中に漂局を出た。
翌日の昼ごろ事が起きた場所に着いた楊飛雲たちの目の前にあったのは、見渡す限りの死体であった。
楊飛雲が思わず目を背けるほどの惨状で、楊飛雲と共に来た漂局に入って間もない若い漂師の中には吐く者や逃げ出す者までいた。
楊飛雲はス〜と息を吸い、自分を落ち着かせ
「急ぎ息がまだ残っている者がいないか調べましょう!」
「雷漂頭、敵がまだ潜んでいるかもしれん警戒を頼みます。」
そう指示した後、楊飛雲は馬から飛び降り、「親父!親父!」と叫びながら死体を一つ一つ見て回った。
最後の1つを見終わっても楊無塵らしき死体はなかった。
「徐漂頭!親父はいましたか!?」
「いやどこにも総漂頭の姿はありません!」
「ならば親父をまだ生きてるかもしれん。黄漂頭と唐漂頭はそれぞれ一隊を率いて周辺地域を探索してください。」
「は!」「は!」
「よし者ども!気合いれて探すぞ!針の一本も見逃すじゃねぇぞ!!」唐漂頭は部下に檄を飛ばした。
探索隊の報告を待つ間、楊飛雲は残った者達と墓を作ることにした。
夜になり探索に出た黄漂頭と唐漂頭がようやく戻ってきた。
「どうでした?」楊飛雲が心配そうに尋ねると、二人は揃って下向き加減に頭を横振った。
「そうですか。。しかし死体がない以上親父が死んだとは言えません、もしかしたら今は漂局へ戻ってるかもしれません。お二人ともご苦労様でした。」
「これで全員が揃いましたね、これより亡くなった者達の葬儀を行います。」
そう言って楊飛雲は松明を持ち、56人の漂師の亡骸を火葬した。
燃えさかえる火を目の前に、楊飛雲は静かに目を閉じ黙祷した。
そのそばで徐震はゆっくりと女児紅を地面に垂らし、声高々と叫んだ。
「兄弟達よ!この老いぼれ一人が生き延びてしまって真に申し訳ない!しかし生き残った以上どんなことをしても犯人を見つけ出し、必ず敵を討ってみせようぞ!あとはこの千里腿徐震に任せ安心して眠りにつきなされ。」
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99 [―{}@{}@{}-] p7100-ipbffx02sasajima.aichi.ocn.ne.jp
2007/02/05(月) 21:59:40ID:wp6PHo+g0■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています