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【板名*】言語学@2ch掲示板
【スレ名*】日本語の起源の研究はどこまで進んでるの?
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あくまでも複合対応の原因究明がなされない限り、単なる類似以上のものではない、とするのが言語学界の常識とされるようである。
しかしこの常識は印欧語族間の対応関係にとらわれ過ぎているように思える。

そもそも印欧比較言語学の場合、ネイティヴが移動し、移動先で方言化し、さらに移動し、そこだまた方言化するというように
ネイティヴが主体である。

しかし、クレオール語の場合、元となった語のネイティヴが異動先の原住民の言語をピジン化させ、あとは原住民がクレオールに
まで発達させるのである。
こういう出生の秘密をよく認識しないと、音韻対応でも、的外れな論陣しか張れないことになる。

さらにはタミル語独特の発音傾向も考慮に入れなければならない。
タミル語caは“cha・dya・sa・sya”のごとき発音をいわば代表させたものに過ぎず、
kaは“ka・ga・ha”、paは“pa・va”を代表させたものである(音価は略記)。

以下はその固有の特質からか否かはともかく、pはvであり、またmでもある単語の一例である。

tap-an  sun(太陽);
tap-anan sun(太陽);
tav-anan sun(太陽);
tam-an  sun(太陽);

これらの-p-、-v-、-m-はいずれも唇音なので、タミル語内部でも既に共時的にと言えるか
どうかはともかく、交替しているのである。またmpが日本語でf、b、mに複合対応するというのも、
これらは単にタミル語と日本語間で生じた複合対応だけの問題ではなく、タミル語内部での問題も
さることながら、日本語内部での子音交替の影響も大きい。

したがってタミル語-mp-は原始日本語でも -mp->-npであったかも知れない。 タミル語tump-i(とんぼ)
はmによってpが鼻音化し日本語tombo>tonboとなったわけである。

以下は第二子音が-v-、-k-、-y-に分かれている例である。

nivan steersman(舵手);
nikan steersman(舵手);
niyan steersman(舵手);

以下は第二子音が-s-、-t-、-c-に分かれている例である。このことはs、t、cのいずれもが日本語sと
対応することの証左と言える。

*干(ほ)す
cos-i to dry(乾く); to cause to dry(干させる);
cot-i to dry up(干上がる);
coc-i to dry up(干上がる);

これらの古形*ko-はk/h交替でいずれも日本語hos-u[ 干(ほ)す。
乾(ほ)す。]と対応する。なおcos-iの-s-の存在で、この語がサン
スクリット由来のタミル語であることがわかる。