8月16日 時刻0012
「敵増援!!中型数74小型数多数!」
レーダー上が赤い光点で真っ赤に塗られていく、いまの戦力対比は人類3敵6
味方の陣地はことごとく敵に蹂躙されていて無線からは
「支援部隊はどうした!「しねええ「たすけてくれえ何も見えな・・・・・」
「残弾ゼロ!!」弾をよこしてくれ早ぎぁああああ「痛てえよお」ああああああああ」
「撃って撃って撃ちまくれえ」こちら岩田小隊救援を救援を!」「足がああ足がないいい」
敵のレーザーにやられた兵士や塹壕に侵入してきた敵を迎え撃つなどの泥沼の戦場の状況がこちらに伝わってくる
最初からこの戦いは間違っていた、たかが十数万の軍が数百万の数の敵と戦うなどと
すでに本陣は壊滅し現在の戦線はじりじりと後退を繰り返している
神崎「こちらヴェスター1、まだ動ける」
うそだ、彼の機体は既に戦闘不能ほどに陥ってるような状態だ
「神崎隊長、後退してください!!」
「俺はエースだ!負けねえ、後退なんて出きるか!!!」
味方の陣地は続々と沈黙をし始め、瞬く間に敵が攻めてくる
神崎機は赤い光点の中を進んでいき、既に彼の機体の状態を表すモニターが真っ赤に染まっていく、腕のレーザー砲はなくなり4つあった足は2本しかなくなっていた
青くて強い光を放っていたカメラアイも光を失っているはずだ。
「神崎隊長!!」
【戦闘不能】コンディションレッドを表す赤い文字がモニターに浮かぶ
「黙れ!!!てめーらはさっさと撤退しろ、俺ここに残る。」

仄暗いコックピットに自分の声が反響する、これで部下は撤退したはずだ
自分の命を預けてきたこのヴェスターのなかで死ぬのは本望だがひとつだけ心残りがある自分の妻とその息子の存在である
神崎はコックピットに張られている愛すべき妻と息子の二人の写真を見ながら
「すまないな、お前が一人前になるのは見れないようだ」
リミッター解除のコードを入力した

モニターが出力の限界を示す

指揮車の前方では青色の光がきらめき、エネルギ計測用のモニターが沈黙した・・・・・


だめだししてくれ