此(これ)の地(とこ)に 招(お)ぎ奉(まつ)り 坐(ま)せ奉(まつ)る 掛(か)けまくも畏(かしこ)き
此(これ)の地(とこ)を 主領(うしは)きます >>1-1001 等(たち)の 大前(おおまえ)に 斎主(いわいぬし >>10)
恐(かしこ)み恐(かしこ)みも 白(もう)さく
今度(こたび) 此(これ)の地(とこ)に 馴(な)れ合(あ)い の 寄合処(すれっど)を 建(た)て設(ま)けんと
古(ふる)き例(ためし)の随(まにま)に 忌鎌(いみかま)以(も)ちて 荒草(あらくさ)刈(か)り払(はら)い
忌鍬(いみくわ)以(も)ちて 土(つち)敷(し)き均(なら)し 美(うま)し在所(ありか)と 斎(いわ)い定(さだ)むるが
故(ゆえ)に 八十日(やそか)日(び)は有(あ)れども 今日(きょう)の 生日(いくひ)の 足日(たるひ)の
吉辰(よきとき)に 御前(みまえ)に まないた ないちち つるぺた おこさま ひんぬー 種々(くさぐさ)の
女子(おにゃのこ)を 色(いろ)とりどりに 献奉(たてまつ)り 地鎮(とこしづめ)の式(のり) 仕(つか)え
奉(まつ)る状(さま)を 目具(めぐ)し 有牟(うむ)がし と 聞(き)こし食(め)し給(たま)い
此(これ)の地(とこ)は 雨(あめ)降(ふ)り風(かぜ)吹(ふ)くとも 動(うご)き傾(かたむ)く事(こと)なく
地震(ない)揺(ゆ)り 水(みず)溢(あふ)るとも 崩(く)え損(そこな)う事(こと)なく
敷(し)き均(なら)す 土(つち)の 弥々(いよよ)平(たい)らかに 曳(ひ)き据(す)えたる 礎(いしずえ)の
弥々(いよよ)固(かた)らかに 及(また) 此(これ)の工事(たくみ)の 喪(も)なく 事(こと)なく
常磐(ときわ)に 堅磐(かきわ)に 夜(よ)の守(まも)り 日(ひ)の守(まも)りに 守(まも)り幸(さきわ)え
給(たま)えと 恐(かしこ)み恐(かしこ)みも 白(もう)す