た。
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> っく、…ご、御免っ……!銀時、御免っ!!…あ、謝るから、もうっ……!!
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> 「何が?」
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> 薬に急かされた桂が一方的な腰の律動を開始して、どれだけが経っただろうか。
> 四半刻かも知れないし、もしかしたら5分と経っていなかったかも知れない。
> そのどちらでも、桂にとっては永劫続くような長く耐え難い苦しみの時間に感じられた。
> ッズッチュ!ズン、ズプッ、ズンッッ!!
> (ひっう!!ぅあ、くぅうぅうっ…!?…どうして…っ、中っ、もうずっと擦れてっ…イイの、感じてるの、にっ…!!)
> グチュッ!ズプ!ズププッ!!
> (……っく、ぅあうっ、…イ、キたいのに、出したいのに、どうして、イけなッ…っあぁ!あ!ンひっ!!……っっ!?)
> 身も心もグチャグチャにする桂。背に流す漆黒の長髪を振り乱して、卑猥な上下運動を続ける。
> 端整な顔立ちは恍惚に染まる反面苦痛に歪められ、だらしなく開いた唇の隙間からは常に忙しない息遣いと喘ぎが発せられる。
> 「んぅ、…う、んふぅ…、う、あぁ…銀時ぃ…っ…」
> 確かに待ち望んだ行為に没頭しているのに。
> 必死に腰を揺らめかして、熱い雄の肉に腹の底を削られる快楽を感じているのに。
> 一向に兆しが訪れない、解放の瞬間。
> これならば男を欲する飢餓感に身体を疼かせていた方が数倍もマシだったと、混濁する意識の中、桂は思った。
> 溜まるだけ溜まって体内をグルグルと巡るだけの放出されない熱と欲望は、ただ悪戯に身を苛むだけの毒で、拷問だった。
> 「ぁあ、…あ、うぅ…御免っ…銀時っ…御免、なさいっ…っ」
> 荒い呼吸の合間、桂が向き合う相手へ必死な声で告げた。
> 眉1つ動かさず。口1つ、手1つ出さずの状態に終始徹して自分を抱く銀時に、……否。
> いつまでも頑なに態度を冷やしたまま一向に動こうとしない、自分を抱いてくれない銀時に、御免、御免なさいと、謝罪の言葉を紡いだ。