その上で「富山で生まれて幼稚園、小学校、中学校、高校、不二越。これは駄目です」と述べ、
「富山で生まれて地方の大学へ行った人でも極力採りません。なぜか。
閉鎖された考え方が非常に強いです」と明言。一方で「ワーカーは富山から採ります」とも話した。

県内の経済団体トップや企業経営者からは、批判や異論が相次いだ。
富山経済同友会の米原蕃代表幹事(米原商事会長)は「地方創生の機運が高まる中、時代に逆行している。
富山県民を侮辱していると言わざるを得ない」と語気を強めた。

富山市出身で富山大OBの電子機器メーカー社長と電子部品メーカー社長はそれぞれ
「極端な意見で賛同できない」「出身地でレッテルを貼るのは理解しがたく、不適切」などと疑問視した。
釣谷宏行CKサンエツ社長は「富山県民はまじめで素直。これまでに閉鎖的だと感じたことはない」と話す。

富山大OBで富山経済同友会特別顧問の中尾哲雄アイザック取締役最高顧問は「富山が工業立県として発展したのは不二越の力が大きい。
本社一本化は経営判断であり、やむを得ない」と理解を示す一方、県出身者を「閉鎖的」と表現したことは
「極めて遺憾。上場している大企業のトップとしてふさわしくない」と苦言を呈した。

(>>3に続く)