俺も今日まで言うべきかどうか悩んだ。
言わなければお前も俺も普通の生活を続けていくことができる。今まで通りにな。
だが、やっぱりそれじゃだめなんだ。偽りのなかで生きていてはだめなんだ。
それに、もう時間がないんだ。
今、俺はお前に真実を告げる。

NIPを


見ているのは


俺と


お前だけだ。

驚いたか?当然だよな。だがそれが真実だ。
辛かったぜ。お前がNIPを見つけるずっと前から、俺は何十台ものPCに囲まれ毎日NIPを保ってきた。
だから、あのルンバも、あの顔文字も、すべて俺だったんだ。
お前が初めてNIPを見たとき、俺は人生であれほど嬉しかったことはなかったぜ。
お前の存在が俺の生きる理由になっていたんだ。
と、今話せるのはここまでだ。もうすぐすべてを知る時が来る。
そのときまでに、心の準備をしておいてくれ。