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製造業向けのコンサルティング事業を展開するO2と人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がける
株式会社FRONTEOは、O2の持つ技能伝承メソドロジーを用いた新ソリューション「ORINAS(オリナス)」 に
FRONTEOが独自開発した人工知能「KIBIT(キビット)」を連携させ、主に製造業における技能継承を支援する
システムの開発で協業し、8月よりサービス提供を開始する。

「ORINAS」は、人の持つ考え方や感性を豊かに紡ぎあげる “織りなす(オリナス)” という行為を基軸に置き、
高度な技術や技能を持つ熟達者(ベテラン)の思考を 「Brain Model(ブレインモデル)」 というO2が考案した
独自の形式で可視化、ネットワーク表現化する。そこから得られた知見や見出された思考経路を教師データとして、
FRONTEOのKIBITに教え込むことで、企業ごとに専用のナレッジ検索システムを作り上げる。

同システムは、企業において技能継承が難しいと考えられている業務(計画、構想、設計、検証等)に用いられ、
調べたい内容に関連する文書や記録を効率的に探し出すことができる。ORINASとKIBITとの連携により、
活発なジョブローテーション、若手への業務移管、人材活用などをスムーズに行うことができるようになる。

同サービスは、初期のコンサルティング(技能の可視化、伝承に向けた情報の体系化)をO2が、人工知能との
連携部分をFRONTEOが担当。現在、製造業以外のユーザ(農業分野、スポーツ科学分野、ゲーム開発分野など)に
おける試用検証や機能開発も同時に進められており、多方面での 「ベテラン思考の活用」 を支援できる
サービスとなる予定だという。最終的には製造業のみならず、各業界が固有に持つ問題に対し、解決の道標を
示せるような思考システムを創り上げることが目標だという。

※KIBITについて
人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した
日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、
「人間の機微を理解する人工知能」を意味している。

https://iotnews.jp/archives/28407