山田が乗る新幹線が来た。
「それじゃ『またな』」
山田が言う。
「おう『またな』」
俺は返す
そして小包を渡す。
「これ、選別だ。新幹線が発車したら開いてくれ」
「おう、ありがとな。なにこれ?」
「それはお楽しみだ」
発車時刻が迫り、山田は新幹線に乗り込む。
新幹線はすぐに発車した。
俺は小さくなっていく新幹線を見送った。
新幹線が完全に見えなくなったところで俺は山田にメールを打つ。
「そのパンツ、酸っぱくていい匂いがするよな」
終わりです。