列車の内部には5頭のケンタウルスが乗り込んだままだ。
「つ、連れ戻せ!!」
7号車両では突撃してくるケンタウルスを、久田と斉藤が刺又二本で押し止める。
狭い通路で走れないケンタウルスなら何とか押さえ込める。
座席の陰から浅井が鉈を振り回してるので勢いを殺したのも大きい。
市原とヒルダが弓でケンタウルスを射ると、後続のケンタウルスが前進できなくなる。
たがそこからケンタウルス達が矢を放ち久田に二本が刺さる。
「久田さん!!」
建川が久田を引きずりながら七号車両に移動しようとする。
だが久田が口から血と泡を吹き出している。
痺れる体で手だけ動かして、全員に六号車両に移動するよう指差す。
次にてつはうを指差した。
浅井達が六号車両に移動すると、サークルのメンバーがてつはうの導火線に火を着けて、七号車両に放り込んで七号車両のドアと六号車両のドアを閉める。
爆発音とともにドアが揺れる。
だがすぐにケンタウルスの姿がドアの窓から見える。
顔は血まみれだ。
「久田さんが・・・」
泣き顔の建川が敬礼しているので、浅井もそれに倣う。
「五号車両からは乗客が避難しているのでここらで食い止めたい。」
車掌の平田がシャベルを持ってやってくる。
「車両を切り離しましょう。」
「走行中に出来るんですか?」
「本来は配線やブレーキ管を外さないといけないのですが時間が無いから強引に切り離します。まずは連結機を切り離してから一つ一つ鉈で斬ります。」
平田が作業に入るが、岡島の声が車内放送で鳴り響く。
「バリケードに突っ込みます。何かに掴まりながら頭を守ってください!!」
全員が座席に捕まると何かに衝突したような衝撃が車内を揺るがしといく。
機関車
大沢達を乗せた機関車はゆっくりと加速を続け走り始める。
可能な限りに勢いを付けて、バリケードを吹っ飛ばして突破しないといけない。
機関助手達は必死に石炭を竈にくべている。
「いけ、いけ、いけぇ〜い!!」
手を振り回しながら声援する大沢の声に応えるように機関車の先頭部分がバリケードにぶつかり、粉砕しながら土砂を撒き散らす。
機関車周辺を駆けていたケンタウルス達が土砂を浴びて転倒していく。
機関車は震動しながらバリケードを突破してさらに加速を続ける。
「やったあ!!」
大沢は歓声を挙げるが肩に矢を受けていた。
そのまま崩れ落ちる。
「おやっさん!!」
「退け、退くんだ!!」
トルイは追い付いた兵達を一人一人に声を掛けて列車の追撃を止めさせる。
BBR-MD5:CoPiPe-35e3cb577168e0c7dd81ef5af0b8b654(-703)
BBS_COPIPE=Lv:0
PID: 77651
[0.195875 sec.]
CoPiPe:Original http://agree.5ch.net/test/read.cgi/mango/1528812106/
自衛隊がファンタジー世界に召喚されました【避難板】
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43†Mango Mangüé ⭐ (ガラプー KKf9-/v34)
2018/06/14(木) 22:36:27.085274ID:2unORdJuK■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています