去年10月、出雲市で民家が全焼し焼け跡から高齢女性の遺体が見つかった火事で、放火の罪に問われている男の初公判が3月4日松江地裁であり、男は起訴内容を認め、検察は懲役3年を求刑しました。

起訴内容を認めたのは出雲市の男(54)です。起訴状などによると男は、去年10月当時2人暮らしだった90歳の母親が自宅のベッドで冷たくなっていたことから、死亡したと判断。一人になるのは嫌だと後追い自殺を図って室内で灯油をまいて火をつけ、木造一部2階建ての自宅などを全焼させたもので、放火の罪に問われています。

4日の公判で検察は、母の死による喪失感は理解できるものの、放火という危険な選択は身勝手だなどとして懲役3年を求刑しました。

これに対し弁護側は、母親を失った悲しみは大きく、自宅を失うなど、既に多くの不利益を負っているなどとして執行猶予を求めました。

裁判は4日で結審し、4月9日に判決が言い渡されます。

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