メモリが足りないってのは、俺はそこまで絵を描いた事がないからさっぱり分からないのだけど、
絵を描く=全体練習が主体の場合、
(短期的には弱点補強ほど効果的ではないものの、)満遍なく練習出来ているはずなので、
そこに問題を感じる事自体はそれなりの妥当性はあるのだと思う。

この場合、単純な直接的解決策は「省メモリで描く」となる。
プログラミングだと木構造の探索戦略には2種類あり、
・幅優先探索:単純
・深さ優先探索:省メモリ、高速、(そして大して複雑でもないので普通はこちらが第一選択肢)
なのだが、これを絵にそのまま適用すると、全身絵を描く場合、
・頭、胴体、手足、のアタリをまず取って、全体的に子細を詰めていく(=普通の絵の描き方)
・まず顔を子細まで、つまり目口鼻耳輪郭髪と詳細を全部描いて、そこから首を生やし、胴体を全部描いて、

手足を生やす
という事になる。後者は幼稚園児にはデフォの描き方で、
あれは関心がある場所(顔)から描いているだけかと思っていたが、
もしかすると幼稚園児なりのメモリ不足を補う描き方なのかもしれない。
この作戦なら、頭から肩まではメモリに入るので俯瞰出来るが、胸から下はメモリ不足で無理な場合は、
まず頭から肩まで全部詳細に描いてしまって、全部忘れて、(=メモリ開放)
次は首から下の胴体部分だけ詳細に描いてしまって、また全部忘れて、
次は肩から腕の先まで、次はへそから足先まで、と微妙に重ねながら順にツギハギすれば行ける事になる。
ただし全体で見れば本当にツギハギのフランケンシュタインになってしまうのかもしれないが、
大きさと設定(俯瞰角度等)さえ間違えなければ理論的にはそこそこ行けそうではある。

そういえば1のスレで「頭身線を先に描いても、初心者はその頭身線に合わせて描く事が出来ないから、
先に顔と頭まで全部描いてしまって、それから頭身線を引くべき」と言っている人がいるが、
結果的にはこれに近い。
全身→頭→顔→目口の大きさ、と見当が付く人は全身からのアタリでいいが、
それが無理な場合は、描けるパーツから描き進めていってその先はそれまでに合わせろ、
精々大きすぎたり小さすぎたりする程度だ、という作戦だ。
デジタルなら用紙の大きさはいくらでも継ぎ足し出来るので、問題ない。