2010/01/25【共同通信】対サイバー攻撃で日米連携 来月、実務者会合開催

 政府は25日、インターネットを通じてコンピューターシステムに打撃を
与える「サイバー攻撃」が国際的な広がりをみせている状況を受け、対策立
案で米国と連携を強化する方針を固めた。2月上旬に鳩山内閣発足後初となる
「日米サイバーセキュリティー会合」を都内で開き、最新情報を交換し具体策
を検討する。
 最近では米インターネット検索大手のグーグルが中国国内からサイバー攻撃
を受けたと指摘。米中両国の外交問題に発展しており、会合ではこの事例にも
言及されるとみられる。政府筋によると、日米会合には日本政府の内閣官房と
米国土安全保障省からそれぞれ実務担当者が出席。対応策のほか、アジア太平
洋地域でのサイバー攻撃の予防に向けた意識啓発などの課題も協議される見通
しだ。情報セキュリティーをめぐって日米間では2005年に定期的な2国間
会合の開催で合意したが、08年11月を最後に開かれていなかった。しかし
昨年7月には米国と韓国で同時に被害をもたらすサイバー攻撃が発生。これに
日本国内のサーバーが関与していたことが確認されるなどサイバー攻撃の深刻
さが増大している。