>>223
意外と気づかれてない事実があるよね
「ABはまだ『人生賛歌』をしていない」ということ
これマジ重要
ABの登場人物って今んとこは「人生なんてクソッタレだ! ずっと仲間たちと何時までもこうやってバカやっててぇよ」って主張しかしてない
(いわゆる母性のディストピア状態)
リトバスでいう虚構の世界にとどまりたいって段階
このまま終わるはずがないんだよ
麻枝はまだ軽い肩慣らししかしてねえ
断言する
こんなヌルイ世界の裏側には物凄い舞台装置が待ってるはずだし、天使の謎もまだ半分も明かされてないっていうかぶっちゃけどんでん返しがあると思ってる
そして「人生賛歌」に昇華し、「成仏しない」
まだ整えてるんだよ麻枝准は
そして「実質の最終話が12話」という発言もある。もしかしたら11話だったかな?
いずれにせよ、ここから物語は急展開を迎えるはずだから、心の準備には事欠かないようにしたい

あと思ったのは、ABの世界の登場人物って学園の外に余り疑問を持たない
セカイ系丸出しなわけだけど、やっぱりこれは背後の世界の存在を裏付けるものだとみて間違いないはず
二層構造っていうとやっぱ「現実世界→死後の世界」ってなるんだろうけどね
2ちゃんでもいろいろと推測が展開されてるけど、あの中に正解があるなしに関わらず、世界観にギミックを仕込んでるのは100%確定
「この世界には秘密がある(『リトルバスターズ!』より)」ってこったな
リフレインをやってもらえばわかると思うけど、ここからの麻枝の手並みって極上
ムラがあるライターだっていったけど、それだけにストーリーの根幹に関わる部分は本当に上手くストーリーテリングする
ストーリーを自然主義的に読み込んでブータれるだけじゃなく、その漏れ出す前兆に目を向けろと再三言っておく

さて、第6話だけど、話としては今までで一番出来が悪いと思った。
十分に直井を準備しないまま展開しちゃったよね
重要な事実も全部ゆりっぺの語りだし、天使に音無が同情するところも今更って感じ
プロットよりも、自律した一話としての構成に力不足をみた
でも、彼の正当性はまだ決められない
ああいう配分にしたってのは、今後の展開に対する布石かも知れないからな
だから俺はその布石の後を読み込む
どんなにつまらなくても、次回が期待できるんだよ俺
つーか音響演出もまずかったなあそこ
直井が音無に倒されてからんとこ
あの壮大なBGMはクサ過ぎて展開を陳腐に落とし込んでるし、使うタイミングも時間も短すぎて寒い
ユイのギャグは面白かったユイ可愛いし

と、ここまで散々世界観の仕掛けの可能性について書き連ねたが、実はその前に山場が来るかも知れない
あるいはその後とか
実は麻枝が「セカイ」に頼らなくてもイケてる話を作れるって結構無視されがちだよね
例えばクラナドの渚編
「渚と朋也が坂を登る」「渚の家族の温かさに触れる」「公園で渚と秋生と早苗が迎えにきてくれる」「渚が雨に打たれている」
「朋也は肩が上がらない」「オヤジは駄目人間。のちに捕まる」「渚が友達を作っていく」「自分のために夢を諦めた両親」「創立者祭で両親叫ぶ」「3on3がどうたら」……
とかこのへんは「セカイ」をとっぱらっても成立してしまう
特にクラナドでは麻枝の特徴の「セカイ」を展開の理由付けとして使ってるような側面がある
これをABに適用すると、実は「種明かし」が直接の山場ではなく、その前、その後に山場を持ってくるかもよってこと

さて、今後に期待すること……はもうほとんど書いたな
「11話で入る泣かせsong(歌い手Kさん、およびユイ)」「夏影、渚ばりのキラーBGM」は気になる
あとは入江と関根を掘り下げて欲しい
展開的には忙しくて、時間が割けないかも知れないし、わざわざキャラ多くしてんだから、やる気があるかも知れないし、もしもしかしたらキーマンか……

最後に書き散らしておくと、Thousand Enemiesの発売時期に疑問
劇中歌が劇中で流れる前にCD発売とかマジ興ざめだからやめろ