小林よしのり「日本の保守派は左翼的性質持ったキチガイばかり。暴力装置騒動はただの言葉狩りだ。」

仙石官房長官が「自衛隊は暴力装置」と言ったらしい。

それを産経新聞や保守派が糾弾している。自衛隊への冒涜だと。士気が下がると。
困ったことだ。言葉狩りではないのか?

「暴力装置」という言葉はマックス・ウェーバーが使った学術用語で、
わしも『戦争論』の中で使っているし、かつて自衛隊の前で
講演した時も使ったと思う。

「左翼は自衛隊と警察が嫌いだが、国家を成り立たせる
 その二つの暴力装置を失ったら、日本国は、暴力団か、オウム真理教が
 支配する無秩序状態に陥りますよ。」といった文脈で。

マックス・ウェーバーは、軍隊と警察は国家が独占する正当な物理的暴力だと
『職業としての政治』で述べている。確かそうあったと思うのでまた読み直してみるつもりだが。
わしはそれを『戦争論』の中で応用した。
わしが使っても批判されなかった言葉を、仙石が使ったら大批判され、謝罪に追い込まれる。

単に仙石が左翼だからという偏見からだ。わしも仙石は左翼気味だと思うし、嫌いだが、
「言葉狩り」することによって議論を封じるのは、まさに左翼の常套手段だ
日本の保守派も左翼的性質があるということの証明ではないか。
日本の民主主義は常にこういう調子で、公論に結びつかない。

仙石の前に、「暴力装置」という言葉をとっくの昔に使っていた小林よしのりを、
まず批判しておくべきだったのではないか?とにかくもう一度原典を読み直してみるために本を探す。
https://www.gosen-dojo.com/index.php?key=jopku68fe-13#_13

これで建てて