富津市内の飲食店二十三軒が二日、富津岬周辺で捕れるアナゴの料理を提供する「富津はかりめ祭り」を始めた。
特産のアナゴを使った地域活性化策の一環で、県の秋の観光キャンペーン参加事業の一つ。
東京湾中央部の富津岬沖で捕れるアナゴは味が良く、江戸前の冠がつくブランド品。
アナゴの体が棒秤(ぼうばかり)の目盛りに似ていることから、地元では親しみを込めて「はかりめ」と呼ばれ、
富津市商工会が商標登録している。

祭りのスタートを切ったこの日、はかりめ料理の試食会が市内の旅館で開かれ、佐久間清治市長や商工会関係者らが参加。
煮たアナゴを丼飯に盛り付けた「はかりめ丼」をはじめ、アナゴの天ぷらや釜飯、白焼き、釜飯、刺し身、卵焼き、櫃(ひつ)まぶし、
しゃぶしゃぶなど二十点の料理を試食した。

佐久間市長は「おいしいし、いろいろな料理が出て楽しみました。はかりめが富津を代表する料理になってほしい」と話した。

参加店は祭り期間の十一月末まで、赤地に白で「はかりめ祭り」と染め抜かれたアナゴのイラストが入ったのぼり旗を店先に設置する。
店で提供する料理は異なるが、はかりめ丼で千円前後、はかりめ天丼で千〜千二百円。期間中、はかりめ料理を頼むと小鉢料理を一品サービスする。